Picのビストロchez ANDRÉ 訪問記
フランス ローヌ=アルプ域 ヴァランスにあるレストランPICのビストロchezANDRÉ の訪問記をお届けします。
Maison PIC言わずとしれた女性シェフアン ソフィ ピックの三つ星レストラン。
今日紹介するのは、その隣に併設されたビストロchezANDRÉ での体験です。
⚫その前に軽くMaison PICの歴史とストーリーを⚫
1889年 ユージン、ソフィピックによって設立
1939年息子のアンドレピック(1984年没)により三つ星を獲得
1946年に二つ星に降格、1950年に一つ星に。
その後アンドレの息子であるジャックピック(1992年没)に引き継がれます。
1959年に二つ星、1973年に再び三つ星の栄光を手にします。
1995年ジャックの死後3年目に三つ目の星を失います。
1997年 ジャックの息子アランから現シェフ アンソフィピックに引き継がれます。
2007年に栄光を取り戻しフランスで唯一の女性三つ星シェフとなります。
この様な感じで輝かしい今のレストランも様々な苦難を乗り越え歴史を紡いで来たのが分かります。
今回紹介するビストロchezANDRÉ の名前も初めて三つ星を獲得したアンドレピックから取っているのでしょう。
⚫前置きが長くなりましたが料理の体験記をお話していきます。
ChezANDRÉ ではメニュー、ワインリストをQRコードをスマホで読み込むスタイルが採用されています。
詳しくはこちらのURLを参照ください。
https://www.anne-sophie-pic.com/valence/#andre
メニューは39ユーロのコースとカジュアライズされた昔のスペシェリテが味わえるアラカルトから成ります。
三つ星レストランのビストロとしては安く感じます。
今回はアラカルトをチョイスしました。
まずはパン
クルジュの種入りのフォカッチャと自家製のカンパーニュ
前菜
ジャックピックのスペシェリテ
ルージェとフォアグラのモザイク ブイヤベースのジュレ
ウイキョウと桃のサラダが中央に添えてあります。
以外な組み合わせですが、全ての食材を口に含むと旨みを相乗し合います。
食材の量や味付けのバランス感覚が素晴らしかったです。
※ルージェとは日本語でヒメジ
こんな魚です。フランスの高級店では必ずオンメニューされます。
メイン
リードヴォーとエクルビスのヴォロバン
ベシャメルシェメルソースで合せたリードヴォー(仔牛の胸線)とエクルビス(ザリガニ)がパイ生地に詰め焼かれたものです。
古き良きフランス料理の王道!
黒米のピラフも別皿で添えられ大満足。
デザート
スフレグラッセ
ジャックピックのレシピを守り提供しているそう。
しっかりとアルコールが効いて美味。
⚫訪問を終えて
アラカルトでの注文でしたので、お値段は1人70ユーロ程高くついてしまいましたが、コースを選べば三つ星レストランのビストロとしてはかなりコストパフォーマンスが良いと思います。
また食事を楽しむだけでなく、昔のスペシャリテを通してレストランのストーリーを知れ良い時間を過ごせました。
気楽にカジュアルな格好でも入店でき雰囲気も良いのでヴァランスに旅行した際には是非!!