Satoshi_1845’s blog

フランスのレストラン体験記を書いていきます。

アフリカ料理と日本料理のフュージョン。レストランMOSUKE

パリ14区にある2020年開店して一年未満でミシュランの一つ星を獲得した話題のレストランです。

アフリカ料理と日本料理のテイストを混ぜ合わせた全く新しいジャンルの料理でパリジャンの間で人気を博しています。

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シェフを務めるのはMory Sackoモリーサコ氏、若干28歳のアフリカ系フランス人シェフです。

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フランスでは人気料理番組TOP CHEFに出演していたことから、業界関係者以外の方にも知名度が高いです。

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日本の食文化が好みらしく、店名も自身の名前モリーと信長に仕えた黒人武士の弥助からとってMOSUKEとしているそうです。

 

それでは料理を見ていきましょう。

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まずはアミューズブーシュとして4皿でてきます。

手前から

温泉卵とブイヨンダシ

ポワカッセ(グリンピースの乾燥豆)とオリーブオイルのパウダー

海苔のカヌレ

パプリカのタルトレット

 

 

かなりオリジナリティ溢れるというか不思議な感じ、、、

正直、味付けはぼやけていて食感などの変化にも乏しく、食前酒と味わうには物足りない感があります。

 

一皿目の前菜は

うなぎのプレッセと4種のコンディマン

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色鮮やかな皿で料理雑誌の表紙を飾っていたのを見たこともあります。

バーナーで炙ったうなぎのプレッセに右から、玉ねぎ、マンゴー、ほうれん草、柚子胡椒のピューレをつけながら味わいます。

しかし。。

うなぎに対してピューレの量が多い

味の構成要素が多すぎて何を食べているのだか。。。。

 

二皿目は

タコ

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甲殻類のソースをまとったタコに

手前に味噌とカカオのソース、奥側にはトウモロコシのムース

食感にクルベットグリーズ、辛味のアクセントに糸唐辛子が添えられています。

 

うーん。。

タコはちょっと固い

味噌とカカオのソースの濃度がかなり濃く、パンチも強いため全体の一体感が生まれず。。

 

三皿目は魚料理

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バナナの皮に包まれて火を入れられた魚は香りもよく、火入れもかなり良い。

アフリカ料理のインスピレーションも感じられ、オリジナリティもありテンションが上がります。

ソースにはセロリリーベッシュと言う香りの強いセロリのピューレ。

このピューレの味わいが強すぎて、魚の味をかき消してしまっていたので残念です。

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サイドデッシュにはクスクスとレモンのペップスが効いたジュレが提供されます。

 

メインは鶏

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低温調理された鶏むね肉の下には

酢飯のおにぎりをバーナーで炙ったもの。

もう一度、うなぎで使った玉ねぎとマンゴーのピュレが添えられます。

左上にはにんにくのコンフィのピューレとミニ玉ねぎ。

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サイドデッシュには

鶏もも肉のカツに黒にんにくのコンディマン。

 

続いてはプレデセール

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発酵牛乳のムースとクランブル。

スプーンには生姜の氷が乗っており、氷をムースの中に落として混ぜながら食べます。

美味。

 

メインのデセールは

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左から

チョコレートとワサビのムース

フォンダンショコラ

ワサビのソルベ

後味にワサビを強く感じてちょっとまとまりが悪い印象。。

 

ミニャルディーズ

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しそとパイナップルのパートドフリュイ

ゆずのマドレーヌ

パッションフルーツのソルベ

 

かなりオリジナルな攻めた料理多い印象でした。

新しい料理を生み出していくにはもっとチャレンジングなものを作っていかなければいけないという教訓になりました。

(2021年9月17日訪問)

 

店舗情報

所在地: 11 Rue Raymond Losserand, 75014 Paris