Satoshi_1845’s blog

フランスのレストラン体験記を書いていきます。

Taste Of Paris 2021訪問記

Taste Of Paris

LE FESTIVAL DES CHEFSとは

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2015年より始まったイベントでパリで現在活躍中のスターシェフの料理を気軽に味わえるイベントです。

今回の催しにもたくさんのシェフが参加し、その一部の売上金は癌撲滅運動などのチャリティに寄付されます。

(2021年は9月16〜19日にGrqnd palais ephdémèreで開催されました)

 

 

かくいう私は初参戦なのですが、普段はドレスアップをして伺う敷居の高いガストロノミーレストランの味を気軽に味わうことができてもの凄く楽しむことができました。

今回のブログでは特によかったシェフのブースの料理を紹介していきます。

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まず向かったはPré Catelanの3つ星シェフ、フレデリックアントン氏のブース

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ブースの中は小さなお皿の中にもガストロノミーを閉じ込めるために多くの料理人達がレストランの営業さながら働いています。

 

 

いただいたのはこちらのシグニシャーデッシュ

・Le saumon mariné, bouillon dashi, herbs fraîches, wasabi,et oingon frits,caviar  

12euro 

f:id:Satoshi_1845:20210919182330j:plainサーモンのマリネにほんのりと濃度をつけたお出汁のソースにワサビとフレッシュハーブのアクセント。

サーモンの食感がねっとりとしていて独特で和のアクセントをうまく取り入れていると思います。

キャビアはビジュアル程度にって感じです。

 

最近のパリのレストランではブイヨンダシという言葉を非常に多く見かけるようになってきました。

パリの食通は新しい味を求める傾向があるので自然な流れだと思うのですが、日本人の料理人からするとちょっと複雑な気持ちです。

 

 

続いて向かったのは三つ星シェフRestaurant Kei の小林圭シェフのブース

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2020年の小林シェフの三つ星の快挙は日本のニュースでも取り上げられ話題になりましたね。

 

いただいたのはこちらもシグニチャーディッシュ

Taretare de saumon légèrement fumé,écume de tomate épicée et caviar Kristal 

12 euro

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軽く燻製をかけたサーモンのタルタルにトマトのエスプーマとキャビア。

 

優しい塩味のサーモンに滑らかで少しスパイスの風味の効いたトマトのエスプーマの相性が良かったです。添えられたハーブも食感と香りに変化をつけてくれます。

そして時折くるキャビアのアクセントもいい感じです。

 

今度はレストランに伺ってゆっくりと小林シェフの料理を堪能したいです。

 

この他にも2種類、パルメザンチーズのニョッキ、イベリコ生ハム添えトリュフソースと和牛のハンバーガーも提供されていました。

 

どれも魅力的で味わいたかったのですが、他のシェフの料理も気になるので今回は一皿で断念( ;  ; )

 

 

 

続いて向かったのがPierre Sangシェフのブース

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韓国系フランス人シェフでメディアに数多く登場するスターシェフです

 

いただいたのは

Bibimbap veggie à la truffe et piment coréen

10euro

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トリュフを使ったビビンバです。

キムチ風味に味付けされたご飯に温泉卵、そこにトリュフの風味。

 

一見合わなそうな組み合わせに見えますが、トリュフの風味と卵の滑らかさ、辛味のほのかなアクセントがうまくまとめられていてこのイベントで一番のお気に入りの料理でした。

 

やはりパリジャンの求める味覚は年々アジアティックなテイストを取り入れた料理を好むようになってきていると感じます。

 

 

続いて向かったのはミシュラン1つ星Pagesの手嶋シェフのブース

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Pagesのスペシャリテといったら牛肉の産地別の食べ比べ。

そういうこともあり提供していたのは和牛を使ったお寿司。

手嶋シェフ自ら仕上げてくれます。

 

タレを塗って提供直前に炙って仕上げてくれるのでほんのり暖かく美味しいです。

このブースではDominique crenn/Yoni Saada/Simon Zanoniシェフとの共同展開でしたが、Pagesの料理が圧倒的人気を誇っていました。

 

Duo shushi au wagyu japonais 

7euro

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そしてデザートには今をときめくパリの天才パティシエ、セドリックグロレ氏の

きのこを模したデザートを

champignon

8euro

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締めにはアランデュカス氏が新しく始めたアイスクリーム店のソルベをいただきました。

そばの実のプラリネにオリーブオイルのソルベ。6,5euro

普通のアイスクリーム店ではないようなオリジナリティ溢れる味が楽しめます。

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このような感じで今の食の最先端を走るシェフの料理が楽しめました。

入場料が22ユーロと一皿一皿の値段も少し割高なんですが一度にいろんなシェフの味を食べ比べすることのできる贅沢なイベントです。

また来年もお休みが合えば参加したいと思います。

(2021年9月18日訪問)